生活指導の先生
地元の進学校に戻った僕は、カルチャーギャップに苦しんだ。1年前にアメリカでカルチャーギャップに苦しみ、再びここでまた苦しむとは、我ながらなんと波乱万丈な人生だと苦笑した。 僕の不幸は、高校3年のクラス [...]
地元の進学校に戻った僕は、カルチャーギャップに苦しんだ。1年前にアメリカでカルチャーギャップに苦しみ、再びここでまた苦しむとは、我ながらなんと波乱万丈な人生だと苦笑した。 僕の不幸は、高校3年のクラス [...]
久々の羽田空港はどんよりとした曇り空だったが、父母と姉が今か今かと僕の到着を待っていてくれた。 税関のドアが開いて家族の姿を見つけた時は、この上ないやすらぎを感じた。ところが、再会を [...]
バストリップを終えたAFS留学生たちは、帰国便に乗るためにワシントンDCに集結した。ここで各国ごとにひとつのバスに乗り込み、帰りのフライトに合わせて飛行場へと旅立つ。 全米に散らばっていた各国の留学生 [...]
僕にとって最高の思い出が、他国の留学生たちと1ヶ月間行動を共にしながら各州の高校を訪ね歩くバス・トリップだ。 前に述べた「AFSウィークエンド」の長期豪華版で、バスという団体行動に便利な移動手段があり [...]
卒業式が近づくと、年間を通じて最大のイベントである プロム が開催される。 アメリカやカナダの高校で学年の最後に開かれるダンスパーティで、高校生にとっては初めての華やかでフォーマルな場であり、非常に重 [...]
教会でのスピーチに加え、僕の英語力上達に最も役立ったのが「AFSウィークエンド」だ。 渡米後3ヶ月ぐらいして、ホストファミリーにも学校にも慣れた頃を見計らい、今度は州内の他の高校を訪問して文化交流活動 [...]
僕の留学先は、オハイオ州のシンシナティから30マイルほど離れたところにある田舎町だった。 この留学制度は文化交流を目的としているため、意図的に留学生をアメリカ人しかいない小さな町に滞在させる。もち [...]
フットボール選手と肩を並べるほど人気者だったのが、マークという男子学生だった。長身+ブロンド+ブルーの目という、アメリカ人の古典的理想を具現化したような彼は、演劇部のヒーローだった。優越感に凝り固まっ [...]
前にも述べたように、勉強する気など全くない生徒が大半を占める高校であったため、頭がいいとか勉強ができる、などというのはほとんど価値を持たない。見た目がすべてだった。 男子生徒ならばタフかハンサム、女子 [...]
外交的なアメリカ社会では、校内での人気度がその人物の重要な評価パラメータになる。 従って目立つことが非常に重要で、タフさを強調するか、キザに徹するか、大きな声を出すか、不可思議な言動をするか、先生を馬 [...]