ミッチェル教授との出会い
ボストンの街並みは、広大なアメリカのイメージとは真逆で、僕は気が滅入ってしまった。そんな気分を高揚させてくれたのが、ハーバードの建築大学院に新設されたデザイン専攻科の修士候補として僕を受け入れてくれた [...]
ボストンの街並みは、広大なアメリカのイメージとは真逆で、僕は気が滅入ってしまった。そんな気分を高揚させてくれたのが、ハーバードの建築大学院に新設されたデザイン専攻科の修士候補として僕を受け入れてくれた [...]
ボストンの夏は異常に蒸し暑い。汗だくになりながら、大学から紹介されたコンクリートの高層アパートに入居した僕は、この街の独特な雰囲気に少々面食らった。 ちっぽけなコンビニ、うさぎ小屋のようなアパート、妙 [...]
マウイ島での3週間は最高だった。午前中はスキューバダイビング、午後はウィンドサーフィンに明け暮れた。 ダイビングは、早朝からのレッスンを毎日2回こなす必要があり、それだけでもかなり体力を消耗した。夜は [...]
空港の外に出た僕は、マリオット・ホテルからの送迎バスを待った。フライトの疲れを癒すため、スタンフォード大学に向かう前にホテルのプールで泳ぎ、そのまま一泊する予定にしていた。 市内観光の時間もたっぷりあ [...]
6月30日。出発の日だ。 海外に行く時はいつもそうだが、時間ぎりぎりにチェックインするのが僕の悪い癖だ。出国審査の長い列に謝りながら割り込み、航空会社の女性に大声で緊急事態を宣告し、そのままゲートまで [...]
それからは慌しい毎日だったが、アパートを引き払い、大量の荷物を船便で送り、なんとか準備も整った。 当時、ウィンドサーフィンに夢中になっていた僕は、渡航前日の6月29日の土曜日、湘南の材木座にいた。日本 [...]
就職先の企業は、銀行などの基幹系システムを中心とした大型コンピュータの最大手だった。給料をもらいながらコンピュータのことを一から教えてくれるということで、とりあえずは3年頑張ってみようという軽い気持ち [...]