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Timeline2018-10-25T14:02:11+09:00

December 2018

高度3000メートルへ

高度一万フィート、つまり約3000 メートルのところまでは道路がある。僕たちはワンボックスカーに乗り込み、うねうねと曲がった山道を走りつづけた。 やがて終点にたどり着くと、まずテントを下ろし、各自のバックパックを整えた後、車を離れた。高度に慣れるため、この周辺で一週間、野宿をしながらハイキングする計画だった。空気は薄くなっているはずだったがいきなり高山病にかかるほどの高度でもない。寒さ以外は、特に [...]

山麓の街 Amecameca

悪臭に耐えながらの60時間の連続運転の末、僕たちは国境を越えた。 メキシコ領土に入ると周りの風景は大きく変わる。今にも崩れそうな民家が続き、車がその間を走り抜けると、未舗装の道路からは土埃がもうもうと舞い上がった。 やがて僕たちはAmecameca という小さな街にたどりついた。Mt. Popocatapetel への入り口に位置し、文明との最後の接触となる場所だ。野菜や果物を売る店や、今にもくず [...]

周到な準備をしてメキシコへ

実際、ダグとそのアシスタントは、登山に関してはかなりの経験があるようだった。 まず、雨に濡れると体温を奪うコットンは決して持参するな、すべてウール素材で固めろという指示が下された。僕は近くの古着屋に行って、ウール素材の衣類を買い集めた。大学生は基本的にお金がないので、キャンパスの周辺には古着屋がたくさんあり、1ドルから5ドルぐらいで何でも手に入った。 次の指示は、登山靴には金を惜しむな、最高級のも [...]

メキシコ登山ツアー

秋学期(Fall Quarter)の期末試験が終わると、感謝祭を皮切りに1ヶ月半の長い冬休みに入る。雪景色に閉ざされた、ミシガンの長い冬の始まりだ。学生たちは実家に帰って、家族と共に感謝祭とクリスマス休暇を楽しむ。 僕の場合、感謝祭はデーブの実家で過ごすことにしていたが、その後は行く当てが無かった。寮は年が明けるまでクローズされるので、どこか居場所を見つけなければならない。 高校時代のホストファミ [...]

June 2018

盛大な感謝祭パーティー

翌日は、近くのカントリークラブで盛大な感謝祭パーティーが開かれた。 ご両親はもとより、一番上のお姉さん夫婦、お兄さんとそのフィアンセ、弟さんと彼女、そして一番下の妹さんとボーイフレンドが、蝶ネクタイやタキシード、華麗なドレスなどに身を包み、銀の食器とキャンドルが整然と並んだ長いテーブルを挟んで座っている。 デーブの妹さんはまだ14歳で、笑うと歯の矯正金具が顔を出し、170センチぐら [...]

キャンパス・ディーラー

こういった癖のある女の子たちや落ちこぼれの男子学生、その他、キャンパス中のほとんどの学生とその人間関係に精通していた友人が僕には2人いた。彼らは共に、ある種の植物から生産される嗜好品のディーラーをしており、大学キャンパス内の元締めのような存在だ。 一応ヤバイ仕事のようなので、彼らは極めて鋭い人間観察力を持っている。大学中で知らない者はいない程の豊富な人脈を持ち、しかもそのひとりひとり [...]

ブロンド・ティーザー

仮装パーティーの晩でなくとも、そういった仕草に本能的に長けた女の子もいる。ブロンドで派手な顔立ちをしたシェリーもそんなひとりだった。 ブロンドと言ってもさまざまで、貴金属のような重い輝きを放つブロンドや、太陽に光り輝くような明るい色のものまである。シェリーのブロンドは、両者の高貴な美しさを併せ持ったような明るい色の滑らかな髪で、大学の女子学生の中でもひときわ目立っ [...]

ハロウィーン

その数週間後に開かれたハロウィーン・パーティーでは、学生の奇抜で派手な衣装に僕は度肝を抜かれた。 今でこそ日本でもハロウィーンが一般化し、東京の渋谷などでは大量に繰り出した若者たちのマナーの悪さや、危険なレベルにまで達した人混みなどが問題になっているが、当時の日本では、公の場を仮装して歩くなど、外国人以外は考えられなかった。 ところが本場は流石に違う。大学のメインホールを明け渡したパーティー会場で [...]

モンテカルロ・ナイト

日本の大学でのオタク環境を思い出した僕は、この大学での9ヶ月が神の恵みのように思われた。1年したら、またあの環境に戻らなければならない、ここはひとつ何でもチャレンジしようと、心に決めた。 手始めに、バレーボールのチームに入った。背丈では遠く及ばないがジャンプ力には自信があったからだ。ところが練習の最中にネットの鉄柱で足先を強打し、なぜか小指の骨にヒビが入ってしまった。それから6週間ほど、僕は不自由 [...]

女子寮・男子寮

マサチューセッツ大学と比較して、田舎町のこの小さなカレッジは、やはり保守的だった。お坊ちゃんお嬢ちゃんにもしものことがあってはいけないという配慮によるものなのか、僕が夢にまで見た「男女共学寮」はなかった。どの寮も、中央を境にして、男子ウィングと女子ウィングに明確に分離されている。 女難の相がある僕は、神のお導きによってか、Trowbridge Hall と呼ばれる寮の男子ウィン [...]

September 2018

Woman In The Dunes

砂の女(映画) たまたま大学のホールで上映された、安部公房の原作・脚本による邦画。 僕にもチンプンカンプンの映画だったが、少し前に読んだ安部公房の「壁」という短編集を思い出し、僕はこの映画のテーマを「壁」にこじつけた。(僕はこじつけが得意なのだ) 映画の解説文を書いているようなつもりになり、「ほら、必死で脱出を試みた主人公の壁の向こうには何も無かったよ・・・」てな具合に。 欧 [...]

Solitude In The Crowd

群集の中の孤独 東京に住む人間にとっては日常ごとで、毎朝の満員電車で嫌と言うほど体験しているが、田舎町のアメリカ人にとっては新鮮らしい。 満員電車の話をしても理解してもらえないだろうから、僕はこれをカフェテリアの朝食風景を記述することにより表現した。 つまり同じテーブルを囲む友人たちの会話や食器の音などを、傍観者として夢でも見ているように書き綴ったのだ。 冗長な部分もあったが、接 [...]

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