地元の高校

毎週末のホームパーティーに集まる裕福で品行方正なご夫婦たちと対照的だったのが、僕が通った地元の高校だった。

高校まで義務教育のアメリカでは、大半の生徒は勉強する気など全くない。中学と高校が一緒になっていたその学校では、13歳のまだ可愛らしさが残る少年少女たちから18歳の全身からフェロモンが溢れ出ているような不良生徒たちまでが混ざり合い、様々な人生劇を繰り広げていた。

彼らの関心事はただひとつ、いかに異性を惹きつけるかにあった。13歳から化粧バリバリ、半裸に近い服装と好戦的な態度を誇示し、授業中には先生をあざ笑い、ニヤニヤしながらさまざまな悪戯を仕掛ける。

学校の廊下ではカップルが腕組みをして歩くのはごく普通の光景で、あちこちでディープキスのオンパレード、女の子がいつの間にかクラスからいなくなったと思いきや妊娠中・・・

親が旅行中の隙をついたホームパーティーが毎晩どこかで開かれており、好き放題の大騒ぎが当たり前だった。

正式なホームパーティーとは異なり招待不要、誰でも出入り自由の無法地帯で、パ ーティーを転々とする party-hopper と呼ばれる連中も多い。こんな中で、日本の進学校から送り込まれてきた英語が不自由な「男の子」は、さぞかしひ弱に写ったことだろう。

慣れるまでは、ショッキングな毎日が続いた。街角のお姉さんと見間違うような服装と化粧の女性たちが教室で僕の隣りに座り、ひと癖もふた癖もありそうな意味深な会話を仕掛けてくる。

男子生徒もシルベスター・スタローン並みのムキムキ連中はざらで、要するに「タフ」であることが無法地帯のようなこの田舎の高校で生き抜くための条件だった。

僕はそんな雰囲気に飲み込まれまいと、自分の存在価値が算数の能力で実証されるまでは、毎日ビクビクしていた。

By |2018-10-18T11:43:58+00:00October 13th, 2018|Categories: リアルワールドへ, 亜米利加遊学記【高校編】|0 Comments

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